■田原町芦ヶ池農業公園 サンテパルク田原

子供連れの家族が自然と親しむ空間として、来園訴求
花好き日本人に感動を与えるチューリップ祭で知名度アップ
地元農家の積極的な協力で、「農業公園」の熟成が可能に


 渥美半島の中央、愛知県田原町にある「田原町芦ケ池農業公園 サンテパルク田原」は、愛知県のほ場整備事業及び豊川総合用水事業による、芦ケ池の埋立で生じた用地を中心に整備された、水辺の農業公園である。

 国(農水省)、愛知県の補助金を利用した経過から、この農業公園の整備では、1)都市と農村の交流の場、2)地域農業者の技術・情報・研修の場、3)新たな地域産業・地域農畜産品の振興、4)やすらぎのある健康的な農村環境のそれぞれを作り出すことが明記されている。
 しかし、平成7年(1995)のオープン効果が切れてきた平成10年(1998)からは、設備面の追加投資とともに、「農業公園」にこだわらない訴求、いわば「自然と親しめる快適な公園」として、子供連れのファミリーをメインターゲットとするイベントや施設演出での取り込みを図り、集客を改善してきた。

 その一方で、多種大量のチューリップに代表される“花が見られる公園”づくりを通じて、施設近隣住民との一体化、認知の獲得に成功した上で、地域の農業者が参加しやすく、また協力を惜しまない拠点性を固めて、当初の整備目的にふさわしい「農業公園」の具体的な性格づけを進めている。

 「レジャーパークの最新動向」では:こうした戦略性は、第3セクター経営では希有な事例で、これら一連の施策に関する推進責任者であるサンテパルク田原管理事務所・菰田所長に現況を訊ね、具体的な活動を確認している。

※誌面の一部を紹介します



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